少ないデータで、どんな現場にもAIを。
近未来から逆算する研究に、アノテーションで並走する
オムロン サイニックエックスは、2018年設立のオムロングループの研究開発拠点です。創業者・立石一真氏が1970年に提唱した「SINIC理論」を羅針盤に、近未来の姿から逆算して必要な技術を研究しています。
同社の齋藤邦章さんは、画像や動画を人間のように理解するAIを研究しています。少子高齢化が進む日本で、AIによって現場の負担を軽減する。その基盤技術づくりに、アノサポはアノテーションで並走してきました。

OMRON SINIC X Corporation 齋藤様
「特殊だからといって、料金をガッと上げられるわけでもなく。安価なところでやってくださるというのがわかった。それがすごく大きかったです」
複雑なタスクを、誰に頼めばいいのか
以前、齋藤さんはデータ作成を自前で行っていました。プラットフォームを自作し、人を雇う。クラウドソーシングでは途中で作業しなくなる人もいて、頻繁なチェックが欠かせませんでした。
単純なタスクなら自前でも回せる。けれど複雑になると「信頼できるアノテーターを見つけ、しっかりコミュニケーションを取らないといけない」。外部の会社にも依頼していましたが、「もっとしっかりアノテーションしてくれる会社があるんじゃないか」という思いが残っていたといいます。

OMRON SINIC X Corporation 齋藤様
「ニッチなタスクに対しても柔軟に対応していただける。このタスクでこう対応いただけるなら、他のタスクでも大丈夫なんじゃないか、と思えました」
特殊なタスクにも、値段を上げず柔軟に
最初の発注は、ロボットの失敗動作を記述するデータでした。タスクが特殊になるほど仕組みづくりの手数料がかかりますが、齋藤さんが評価したのはそこでした。「特殊だからといって料金をガッと上げられるわけでもなく、安価にやってくださる。それが大きかった」。二度目からは、相見積もりを取らなくなっていました。
並走が始まってからは、プロジェクトごとに専用UIを設計。「簡単に作れて、UIがちゃんとしていると安定する」。作成後も確認とフィードバックを重ねて仕上げていきました。

OMRON SINIC X Corporation 齋藤様
「自分でアノテーターを雇って管理していたら、データセット作成に費やす時間は10倍以上だったと思う。いまは10%以下ぐらいになっているのではないでしょうか」
データセット作成の時間が、大幅に短縮
変化を、齋藤さんは時間で語ってくれました。自前で雇い、モニタリングしていたら費やしたであろう時間と比べ、「10%以下ぐらいになっているのでは」。
コストは、作業費用自体は自前管理時と大きく変わらない一方、本来上乗せされる管理費用を負担しなくてよくなった分「かなりコスパがいい」。スピードも、大人数で一定のペースで進み、品質も安定していると評価してくれました。